品格を磨く/高野登

 

品格を磨く

品格を磨く

 

 

 元リッツ・カールトンの高野さんは退職された後、経営者向けのセミナーを主催されることが多いそうなのですが、その中での「品格」に関する内容をまとめたものです。

 最後の方の章で「品格」の中には、王族などのように「血筋」に基づくものと、後天的な「努力」に基づくものがあるということですが、この本の対象は後者の方です。

 ではどう「努力」すれば「品格」が備わってくるのかということがテーマなのですが、まず必要なのは「哲学」だということです。

 具体的にどういう「哲学」なのかということは人それぞれなんで深くは触れられていませんが、その「哲学」を貫き通すための「覚悟」とか「勇気」のようなものがベースになるようです。

 どうしても「欲」とか「私」とかを優先して「哲学」を蔑ろにしてしまいがちですが、そういう誘惑を克己する「勇気」こそが「品格」のようです。