英語で一流を育てる/廣津留真理

 

英語で一流を育てる――小学生でも大学入試レベルがスラスラ読める家庭学習法

英語で一流を育てる――小学生でも大学入試レベルがスラスラ読める家庭学習法

 

 

 大分の片田舎で、ご本人は海外への渡航経験もないのにも関わらず、お嬢さんを公立の小中高からハーバード大学へ送り組むまでに育て上げ、さらに多くの子供たちが驚異の英語力を持つまでに指導されている方の著書です。

 単純にスゴイなと思う人もいれば、マユにツバをたっぷり塗って読み始める人もいることでしょう…個人的には読み終わって感じるのは、ここまでできる親はほぼ皆無だろうな、ということです。

 廣津留さんは家庭での学習にかなり重きを置く考え方なのですが、まずかなりの根気が必要なこと、寛容さが必要なこと、ある程度以上の英語力が必要なことという条件を満たす必要があるという、相当なハードルの高さです。

 子供がやることとしては、文章単位のフラッシュカードを何度も繰り返して口に出すということで、繰り返し取組さえすれば、多少文法的に入り組んでいようが、子どもにとっては知ったこっちゃないんで、クドイですが、反復する根気さえあれば、結構覚えるんだろうなあ、ということはワタクシもナットクなのですが…

 もう一つ気になるのが、日本語を英語の論理展開に合ったようなカタチで身に付けさせるというのがあるのですが、そういう話し方って日本で生活していくと(コドモのコミュニティでは特に…)、周りから浮くだろうなぁ、と思うのですが…

 そういうリスクと上で挙げた3条件を満たすための相当な覚悟がある親御さん、この方法だったら、きっとコドモさん、英語が話せるようになりますよ、如何ですか!?