知ってはいけない/矢部宏冶

 

知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)

知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)

 

 

 以前、孫崎亨さんの『戦後史の正体 (「戦後再発見」双書1)』という、戦後の日本政治におけるアメリカの影響力というか、実質アメリカの支配が続いているといった主旨の本を紹介しましたが、実はあの本は今日紹介する本の著者がプロデュースしたということで、この本もそういた主旨の本です。

 羽田から飛行機に向かって西に向かうのに、かなり大回りをするのをご存知でしたか?

 それは何故かというと、関東一円は“横田空域”というアメリカ軍最優先の空域があっ
てそれを避けているからということです。

 日米安保条約によるとアメリカは日本のいかなるところにも、その気になれば基地を設置することができるという、にわかには信じがたい規定があって、それを字義通りにみると日本は植民地以下の、属国くらいの位置づけだということです。

 この本の著者、妄言とか、かなりいろいろ言われているようですが、話を半分くらいにして聞いたとしても、講和条約締結のあたりに、そういったことを“飲んで”しまった“為政者”の売国奴ぶりに驚くしかありません。