中高年シングルが日本を動かす/三浦展

 

 

 丹念な取材や細かいデータに基づいた著作で知られる三浦さんが今回テーマとするのは“中高年シングル”です。

 長らく日本においては、夫婦と子供で構成される世帯を典型的なモノとしてきましたが、最早その前提が過去のモノとなりつつあり、シングルの消費動向を追うことが今後のビジネスにおける重要なテーマとなってくるようです。

 ということでヤング(35歳未満)、ミドル(35~60歳)、シニア(60歳以上)の男女ごとの消費動向を紹介しているのですが、ここ数十年で驚くべき変化が見られるようです。

 シニア層はそうでもないのですが、ヤング層、ミドル層において女性のオトコ化、男性のオンナ化が進展していて、例えば女性の飲酒に関する消費の増加、男性の美容に関する消費の増加が顕著なようで、消費の性差がなくなるどころか交差してしまいかねない状況みたいです(笑)

 未だ多くの日本人が抱いているステレオタイプの消費モデルは最早幻のようで、いち早くこういった性向に対応しなくては生き残っていけないかも…ですよ!