早慶上智の「なぜ」を見抜く世界史/祝田秀全

 

早慶上智の「なぜ」を見抜く世界史

早慶上智の「なぜ」を見抜く世界史

 

 

 予備校で世界史を教えられている方が、早慶上智の入試問題を通して、世界史のツボを紹介されます。

 早慶上智各大学は、超名門だけに入試問題はかなり難易度が高く、振り落とすと言った意味もあってかなりマニアックな問題が出題されることが多いのですが、ただただ難
易度を上げるためにそうしているワケではなく、出題される研究者の方が自らの“史観”というか研究を立体的に示すような意義もあるようです。

 このブログで何度も世界史の本を紹介していますが、何度も触れていますが、ワタクシ世界史を選択していなかったのであまり知識が無いこともあって、超難関大学の入試なんてキビシイかと思っていたのですが、割と近現代史を中心に紹介されているということもあって、なんとなく聞き覚えのある内容が多くて助かりました。

 キューバ危機や朝鮮戦争などの歴史的な事件の表面的な事象を尋ねるだけではなく、その意義についても触れていることがオドロキで、しかもそれを論述問題などでちゃん
と答える学生って…さすがは超名門の入る学生さんたちですよね!?

 単純に世界史の事件の背景を紐解く読み物としてもオモシロく、素晴らしい切り口の本ですので、世界史に興味のある方…大学を世界史で受験する学生さんにも、是非手に
取って欲しいモノです。