いくつになっても、脳は磨ける/築山節

 

 

 ひと頃ハマった、脳外科の築山さんの著書をかなり久しぶりに手に取ってみました。

 『フリーズする脳』など脳の機能不全とそれを防ぐ方策についての本を多く書かれている築山センセイですが、この本もそういった主旨の一冊です。

 歳をとってくると痴呆症が心配になってきますが、痴呆症というのは、ある程度歳をとってからのことだけではなくて、若い頃からの脳の使い方のツケの積み重ねが影響していると言いうことです。

 例えば、若い頃に体力に任せて長時間続けて、休憩も取らずに仕事をしたりとか、管理職以上になって細々とした雑用を部下や秘書にやってもらうといったことが積もり積もると痴呆症を招きやすいようです。

 さらには歳をとってから、動くのが億劫になって、あまり脳を働かせないと、それも痴呆症につながるということで、ある程度バランスの取れた脳の使い方を継続するということが、脳の健康にとっては重要だということで、やり過ぎも休み過ぎにも要注意だということです。