40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方/葛西紀明

 

 

 スキージャンプの“レジェンド”葛西紀明選手が紹介する、歳をとってもパフォーマンスを維持できる肉体とメンタルを持ち続ける方法を紹介します。

 スキージャンプ選手のピークが、大体30歳前後だということなのですが、葛西選手は41歳時のソチオリンピックでキャリアのピークとなる銀メダルを獲得し、さらにはその次の平昌オリンピックにも45歳時に出場し、衰えを知らない活躍を続けておられます。

 そうした経験から見出した、一般人のワタクシたちでも見習える、一定のコンディションを維持するためのトレーニングやストレッチ、普段の生活習慣などを紹介されています。

 40歳代の人がメインターゲットとなっているのですが、そういう人たちがトレーニングを始めると、ついつい過重な負荷をかけてしまいがちで、それが苦になったり、ケガをしたりして続けられなくなることが多いというのもあり、40歳代には40歳代なりのトレーニングがあって、過重なトレーニングは却って老化を助長してしまうことすらあると指摘されています。

 トレーニングというと、ジムなんかだと上半身を鍛えるメニューが多いようなのですが、40歳代の人は下半身を中心に鍛えることが効果的だと、葛西さんはおっしゃいます。

 しかもホンの軽いランニングや1回6分のストレッチを最大週2回行えばいいというお手軽なモノで、運動不足を後ろめたく思っている人は、是非参考にしてもらいたいところです。

 それにしてもこの本、話の持って行き方から構成まで、編集のチカラがヒシヒシと感じられる本でした。