オトコのカラダはキモチいい/二村ヒトシ、金田淳子、岡田育

 

オトコのカラダはキモチいい (角川文庫)

オトコのカラダはキモチいい (角川文庫)

 

 

 この本はよっぽどなかったことにしようかと思ったのですが…

 『すべてはモテるためである』など深遠な性愛論で知られる二村さんの本はそれぞれ示唆のある恋愛論でうならされるので、著書は手に取るようにしていて、この本も手に取ったのですが…

 性愛論というか…二村さん自身は、ウラで手を引いているのかもしれませんが…腐女子のBL論全開で、主役は金田さんと岡田さんみたいで、二村さん自身は賑やかしというか、ツッコミ役というか…そんな感じです。

 “雄っぱい”ということで、オトコの乳首責めを語ったり、BLでのセックスシーンでは、本来アナルに挿入しているはずが、女性との通常のセックスでの挿入のような絵柄になっていることが多いようで、幻の“あおい穴”について語られたりしています。

 その辺で十分ついていけないのですが、そのあとSMの女王様とかリアルゲイとか登場して、収拾がつきません…

 でも最後の方にLGBTのことが語られていて、そういう性的な嗜好に対する偏見をなくしていこうということで、こういう嗜好も尊重していくべきなんでしょうねぇ…