働き方の問題地図 ~「で、どこから変える?」旧態依然の職場の常識
- 作者: 沢渡あまね,奥山睦
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/12/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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企業の業務プロセスのコンサルなどを手掛けられている方が、女性の起業家の方と共に“働き方改革”を阻むモノを探ります。
業務プロセスコンサルの沢渡さんによると、企業の労務担当者は昨今の“働き方改革”について、単なるブームで“波”が通り過ぎるのを寝たふりをしてやり過ごそうとしているといった感じの話を聞くことが多いということで、結局はマジメに対応する企業は多くないということです。
お二方は“働き方改革”の阻害要因として、
・グローバル化できない職場
・正社員だけ
・完全出社主義
・副業禁止
・男性主体
・フルタイム前提
を挙げられているのですが、結局旧来のやり方に固執して、新しいやり方を取り入れられない状況になっていると言えるかもしれません。
でも、こういうのって昨今の人手不足や情報の横展開の早さを考えると、ゆでガエルの理論ではないですが、手を付けられない企業は早晩人材の確保が難しくなることが想定され、“ゆるやかな死”を迎えるリスクも否定できません。
補助金ありきの政策だけではなく、“働き方改革”の施策の成功例のモデルケースなど、導入のメリットを企業に啓蒙することを、キッチリ政策に取り入れることの重要性を示唆されている本だと言えるかもしれません。