精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術/保阪隆

 

精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術 (だいわ文庫)

精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術 (だいわ文庫)

 

 

 タイトル通り、精神科医のセンセイが書かれた老後の上手な過ごし方についての本なのですが、2011年に出版された本だということで、ここ1、2年急激に取り沙汰され始めた“人生100年時代”という概念はまだ希薄なのですが、老後をのんびり暮らそうというのではなく、如何に日々を充実させていくかと言う観点で貫かれており、そのためには50歳代から種まきをしておいた方がいいんじゃないかということです。

 同様の趣旨の本をこれまでもこのブログでたびたび紹介してきており、概ね内容も似たモノが多い(時折、ひれくれたジジイの真逆のアプローチのモノもありましたが…)のですが、自分が50歳を迎えたということで、こういう本を現実として受け止めなければならなくなっており、多少読み方も変わってくるのかな、という気がしています。

 以前ほど、モーレツに働いてきたという人が減ってはいるからなのか、退職して早々に“真っ白な灰”になってしまう人は少なくなっているようなのですが、それでも会社に生活のほとんどを費やしてきた人の戸惑いは小さくないようで、だからこそ、ちょっとしたヒマを見てこういう本を読み、ある意味で“覚悟”を決めておくべきなのかも知れませんね。