とんねるずと『めちゃイケ』の終わり/ラリー遠田

 

 

 元々テレビ番組制作会社に勤務しておられて、現在ライターとして活躍されている方が語るテレビの“現状”です。

 2018年3月に長らくフジテレビのバラエティー番組の象徴として放送されてきた『とんねるずのみなさんのおかげでした』と『めちゃ2イケてる!』の放送が終了したのですが、このことがテレビの一時代の終焉という風にとらえる向きもあったようです。

 個人的にはどちらの番組もほとんど見ていなくて、全くと言っていいほど思い入れが無いので、ふーん…という感じだったのですが、バブル期に「面白くなければテレビじゃない!」とのキャッチフレーズでイケイケドンドンだったフジテレビを象徴するような番組だったこともあり、フジテレビの時代の決定的な終焉とも捉えられているようです。

 確かにYouTubeを始めとしたネットメディアの台頭など、テレビの相対的な位置づけの低下はあったものの、それってアチラ側の人たちがアチラ側の論理で作っていたものを、かつてはある意味無条件でありがたがっていたところがあったものを、選択肢が著しく増加した現代においては、気に入らなければ見向きもしてもらえないというだけの話で、その証拠に、現在最も視聴率を挙げている日テレは視聴者のニーズを丁寧に救い上げた番組作りを心掛けているということのようです。

 ワタクシとしてはニュースとスポーツ中継以外のテレビ番組をそれ程見るワケじゃないので、こんなことを言うべき立場ではないのかも知れませんが、コチラ側の意図を汲んだモノを作れば、まだそれなりのニーズはあるんじゃないかと思うんですけどねぇ…