朝鮮半島統一後に日本に起こること/シンシアリー

 

朝鮮半島統一後に日本に起こること ~韓国人による朝鮮半島論~ (扶桑社新書)

朝鮮半島統一後に日本に起こること ~韓国人による朝鮮半島論~ (扶桑社新書)

 

 

 『韓国人による○韓論』シリーズのシンシアリーさんが『○韓論』以外のタイトルで出版された本なのですが、『○韓論』シリーズと同じ新書で出版され、内容も『○韓論』シリーズで取り上げられるモノに近く、かつ近作で最もメッセージ性の強い本と言えるかも知れません。

 冒頭でシンシアリーさんは、デビュー作である『韓国人による恥韓論』について言及し、この本がその初心に立ち返ったモノであることを宣言されていますが、その所以は朴槿恵政権の崩壊から文在寅政権への移行を受けて右派勢力が壊滅的な打撃を受け、左派勢力が台頭した結果、韓国と北朝鮮の歩み寄りが顕著となり北朝鮮主導での南北統一も現実的な選択肢として視野に入ってくるようになったということで、そうなった後に日本にどう影響するのかということがこの本の主題です。

 結論から言うとシンシアリーさんは「朝鮮半島統一前の北側(北朝鮮)が日本に核兵器を撃つ可能性より、統一後の南側(韓国)が日本に核兵器を撃つ可能性の方がずっと高い」とおっしゃっており、南北統一により日本への脅威が格段に高まると指摘されています。

 確かに韓国は元々「反日」と「反共」を国是として成立した国家であり「反共」のために多少「反日」が和らげられたケースもあり、「反共」のカンバンがなくなれば「反日」一枚看板で来ることになり、相当な脅威となりそうです。

 最後にシンシアリーさんはこの本を出版された3年半後にとうとう「日本人」となることを示唆されており、祖国を捨ててしまおうというところまで韓国に失望されてしまったのでしょうか…