元エンジニアで大学で教鞭を取られている方が科学的なアプローチを駆使して“幸せ”を語ります。
“幸せ”というのは主観的なモノだし、なかなか客観的に捉えることが難しい所もあると思うのですが、前野さんは「幸福学」ということで“幸せ”を客観的に捉えて、どうやればより“幸せ”になれるのかということを追求しようとされています。
多くの人へのアンケートに基づき、“幸せ”の要素を、
・「やってみよう!」(自己実現と成長の因子)
・「ありがとう!」(つながりと感謝の因子)
・「なんとかなる!」(前向きと楽観の因子)
・「あなたらしく!」(独立とマイペースの因子)
の4つの因子に分けて分析されていて、それぞれの因子が多ければ多いほど“幸せ”につながりやすいということです。
だから、どの因子が低いかということを把握してそれを増やそうとすれば“幸せ”を感じる度合いが高くなるということで、まさに客観的に“幸せ”をつかもうというアプローチにつながるということです。
ただ、例えば「なんとかなる!」の因子が極端に高ければ、他の因子が低くても“幸せ”を感じる度合いが高い場合もあり、単純に行かない部分もあるようですが、それでもこういう考え方自体が単純な金銭志向といった歪んだモノを防ぐという意味で有用なのではないでしょうか…