何を捨て何を残すかで人生は決まる/本田直之

 

 

 久々に本田さんの本を紹介しますが、さらにすっかりビジネス書というか自己啓発書のカテゴリでの著作を放棄したかに見えた本田さんが久々にコッチ側に戻ってきたかに思える著書を紹介します。

 まあ、おっしゃっていることの根っこはノマド関連の著作とそんなに変わりはなくて、それらの諸作の紹介でワタクシは“アッチ側”なんて表現をしましたが、本田さんの中では同一線上でおっしゃっておられたということを改めて認識しました。

 というのもこの本で再三おっしゃっているのが、自分にとって何がシアワセなのかということを他人の価値観や世間の“標準”に流されるのではなく、キチンと自分と向き合った上で考えて“定義”することで、そのために必要なモノがおのずから明らかになり、それ以外のモノは切り捨てていいでしょ!?ということのようです。

 最近は随分マシにはなっていると思うのですが、未だにアメリカ的な物質至上主義に基づくシアワセの幻想を追い求める向きがありますが、結局突き詰めれば個人のシアワセって個々の価値観に基づくものなので、少なくない人にとってそれがシアワセじゃないかも知れないというのは、考えてみれば当たり前のことで、ボチボチそういう類の亡霊を断ち切るべきなんでしょうね…