先日紹介した「知の怪人」佐藤優さんの『格差社会を生き抜く読書』で子供の教育に関することで参考図書として取り上げられていたので、手に取ってみました。
アメリカでも親の経済格差などに伴い、子どもに与えられる教育の質に格差があり、子供が生まれた時点ですでに“格差”が存在するという現実があるということです。
佐藤さんの本でも結構ディープにこの本の内容に触れられていましたが、ヘックマンさんは研究の中で、そういった“格差”を幼児期の教育によって、かなりの程度、是正できる可能性があるということをおっしゃられています。
特に学習面にフォーカスした“認知能力”に働きかけるよりも、素行みたいな“非認知能力”に働きかける教育を幼児期に施すことで、似た境遇にある子供と比較して、犯罪などに関わる確率が顕著に下がるということで、こういう教育に公的な関わりを強めるべきだとおっしゃいます。
日本でもこういう格差が言われるようになって久しいですが、「一億総活躍社会」なんてキレイごとを言うんだったら、こういうところにもいち早く取り組んでもらいたいモノですね…