50歳からの孤独入門/齋藤孝

 

50歳からの孤独入門 (朝日新書)

50歳からの孤独入門 (朝日新書)

 

 

 バラエティー番組のコメンテーターとしても活躍されている齋藤センセイが語る「リタイアへの備え」です。

 「孤独入門」とありますが、全面的に“孤独”を押し出した内容ではなく、おそらくこの本のターゲットとなっている長年会社の中で周囲との競争を強いられてきたサラリーマンが、相対的な周囲との序列に重視する生き方ではなくて、リタイア後に向けて
自身の内面と向かい合うような思考にシフトしていくことを勧められているということで、そういうところを“孤独”とおっしゃっているのかな、という感じです。

 そういう風に、周囲との比較で自身の存在を意識するのではなく、自身がどういうことを志向しているのかということに意識をフォーカスるすることで、自身を再発見し、リタイア後に何をするのが自分にとって一番いいのかということを見据えることで、よりスムーズにリタイア後の生活にはいれるんではないかということです。

 まあ、結構シンドい作業になるのかも知れませんが、長い目で見るとその方がマイペースでラクに進んで行けるのかも知れませんね…