世界史の10人/出口治明

 

世界史の10人 (文春文庫)

世界史の10人 (文春文庫)

 

 

 昨日に引き続き出口さんの世界史本なのですが、今回は出口さんが選んだ世界史上の“リーダー”10人です。

 世界史に造詣の深い出口さんだけあって、10人のチョイスがかなりシブくて、ワタクシが知っていたのはモンゴル帝国のクビライ・ハーン、武則天エリザベス一世ナポレオン三世くらいで、かろうじて出口さんの著書に出てくる王安石の名前を聞いたことがあった程度…

 出口さんは冒頭、いくら人柄がよくて周囲に慕われようともリーダーとしては結果を残さなくてはダメで、いくらオンナにだらしなくても結果を残せばいいということをおっしゃっておられます。

 で、ナポレオン三世?と思うのですが、出口さんがおっしゃる“結果”というのは、自身や一族の反映とか言ったモノではなさそうで、人類の進化というかかなり大きな視点での“進化”の触媒となったという観点での“成果”のようです。

 でもそういうのって多分本人も意識していないんじゃないかと思いますし、意図していたからと言って思ったような結果につながるモノではないような気もするのですが、だからこその偉大さなんでしょうけど、意表を突くチョイスながら、なるほどなぁ…と深くナットクさせられるモノだったりします。