働き方2.0 vs 4.0/橘玲

 

働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

 

 

 あの橘さんが“働き方改革”を語ります。

 橘さんがおっしゃる「働き方」とは、

  働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
  働き方2.0 成果主義基づいたグローバルスタンダード
  働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合
       集散するシリコンバレー
  働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)
  働き方5.0 機会がすべてを行うユートピア/ディストピア

なんだそうですが、「安倍政権が進める「働き方改革」は1.0を強引に2.0にバージョンアップしようとするもの」だということですが、世界の潮流は3.0→4.0に移行しつつあるようで、「働き方改革」が理想的に実現したとしても世界の潮流からは著しく取り残されることになるようです。

 さらには日本にはもっと構造的に2.0以上に移行できない理由として戸籍制度を挙げられているのが意外でしたが、“家”をベースにモノを考えている限り「働き方改革」のみならず、あらゆる側面でグローバルスタンダードからおいていかれることになるようです。

 突き詰めれば管理職も、さらには会社すらも必要なくなるという、現在の日本企業で働いている大多数の日本人からすると想像もつかないような世の中を、橘さんはいつものように淡々と論証を積み上げて、我々の前に反論の余地もないカタチで提示されます。

 そんな中で我々が生き抜いていくためには、常に学び続けて自分をバージョンアップし続けて行くことが必要なようで、しかも自分の強みを磨き上げていくような方向性が必要なようで、かなりキビシイ将来がやってきそうです…