老舗になる居酒屋/太田和彦

 

老舗になる居酒屋 東京・第三世代の22軒 (光文社新書)

老舗になる居酒屋 東京・第三世代の22軒 (光文社新書)

 

 

 居酒屋評論家として酒飲みの間では著名な太田さんが、今後“老舗”になりそうな比較的店ができてから歴史の浅い居酒屋を紹介されます。

 この方の著者は何回かこのブログでも取り上げているのですが、ワタクシも酒を飲むのは好きでありながら、どっちかというとせんべろ的な嗜好が強いこともあって、割と高級な店を紹介することが多く、ちょっと気取ったところも感じるこの方の著書については、多少否定的なトーンで紹介することが多かったのです、この本ではリーズナブルな店も取り上げておられて、いつもの本に比べると安酒呑みのワタクシにも役に立つところがありそうです。

 ただこの本は“ウマい日本酒を飲ませる”というコンセプトもあって、あんまり積極的に日本酒を飲まないワタクシにとってはやはり違和感があり、かつ日本酒に合うアテということで魚介類が多いのもあり、どちらかというと肉食系のワタクシにとっては、この点でもあまりソソることがありません。

 だったら手に取らなきゃいいのに…というご意見はごもっともなんですが、50代にもなって多少こういう方向性に移行しないといけないのかな、という面もアリ、でもやっぱりコッチはアカンのやなと痛感せざるを得ないのがよくわかりました…