AI本なのかなと思って手に取ったのですが、内容の比重は思いっきり将棋の方にあって、どうしようかなと思ったのですが300ページ超のボリュームがあるにも関わらず、意外と面白くてサラッと読了しました。
佐藤名人とコンピューターソフトが戦う電王戦を中心に、最強の将棋ソフトを決めるトーナメントなど、将棋の世界でのコンピュータの関わりを紹介されますが、今となっては圧倒的にコンピュータの方が強くなってしまって、トップ棋士であってもコンピュータに勝つことはかなり難しくなっているということです。
そんな中で将棋界の将来を背負う藤井聡太がAIに勝てるのかということがタイトルになっていますが、実際のところは余程藤井さんが想像を絶する成長と遂げなければムズカシイみたいです。
当初は将棋界でもあまりにコンピュータが強くなり過ぎたら棋士の存在価値が無くなるんじゃないかと危惧する向きもあったようですが、実際にそういう状況になっても、藤井さんの登場もあったからか、棋士は棋士で未だにかなりの人気を保っていて、裾野も広がっているようで、楽しみなところです。