東大が考える100歳までの人生設計/東京大学高齢社会総合研究機構

 

東大が考える100歳までの人生設計 ヘルシーエイジング
 

 

 東大で高齢者問題を研究する組織があるようなのですが、そこが書かれた本ということでカタい内容を想像しがちですが、語り口はフツーのリタイア本とあまり変わるところはないのですが、カバーする範囲がやたらと微に入り細に入りということで、辞書的に使えるところもあります。

 おカネの問題や健康の問題もモチロンありますし、メンタル的なケア、そしてパートナーとの死別や自身の死後に向けた準備なども含まれますし、可能であれば恋愛もしてシゲキを受けるようにという、多少柔らかなススメまであります。

 ちょっと意外だったのが、金銭的に余裕があれば、別に離婚をするとかギスギスしているワケではなくても、夫婦で別居してタマに合うようにした方がお互いの精神衛生上、良い部分があるようで、実際北欧ではそういった事例が少なからずあるということです。

 特にワタクシのように、初老とも言える年代に差し掛かっている人に、そんなことを気にしないといけないんだ…と認識するのにいい本かも知れません。