酒好きの医師が教えるもっと最高の飲み方/葉石かおり

 

酒好き医師が教える もっと! 最高の飲み方

酒好き医師が教える もっと! 最高の飲み方

 

 

 以前『酒好きの医師が教える最高の飲み方』をこのブログでも紹介しましたが、かなり好評だったようで、続編が出版されているのを知って、手に取ってみました。

 前作でも指摘されていましたが、酒好きの人と言うのはワタクシを含めて、シラフの時は、実は自分の酒量は多すぎるのではないか!?という恐怖を抱いているのではないかということですが、呑み始めると都合よく忘れるということを繰り返していたりします。

 ということで、前作同様どうやったら酒を呑み続けながらも、受けるダメージを最小限にとどめたいという都合のいいことを、医学的な見地から紹介しようとされています。

 とは言いながら、記憶が飛ぶとか、飲酒とがんの関連性(とくに食道がんで顕著なんだそうです…)、中性脂肪痛風といった疾患のリスクなど、冒頭でかなり飲酒のリスクを紹介されていて、挙句の果てに、昔からよく言われている「酒は百薬の長」という格言が実は間違っていて、カラダにとっては酒を呑まないことに越したことは無いという、この本の主旨を根底から覆るようなことも指摘されているのですが、後半になってようやく「それでもやっぱり飲みたい人にはこの「切り札」!」ということで一安心です…

 またアルコール依存症の人は頑なに依存症とは認めようとしないなど、ビミョーにワタクシにも思い当たるフシもあり、飲酒がこういう重大な生命の危機につながりかねないということをアタマの片隅に置いておいた方がよさそうなんですかねぇ…