『精神科医が教えるストレスフリー超大全』で紹介された参考図書はまだもうちょっと続きまして、「メンタル疾患への対処法」というセクションで紹介されているモノを手に取ってみました。
うつ病と言うと、かなり治りにくい病院だというイメージを持つ人が少なからずいらっしゃるみたいなのですが、”正しく”治療すれば、本来数カ月単位で普通の生活に戻れる程度に回復するモノなんだそうですが、何割かの人は数年、長ければ十年単位の闘病生活となってしまう人もいるようです。
というのもうつ病を始めとする精神疾患というのは、確固たる治療のセオリーと言うモノが確立されているとは言い難い面も多いようで、精神科医の力量によって治療の内容や効果にかなり差が出ることも少なからずあるようです。
特にこの本では投薬に関する問題が多く取り上げられていて、従来の治療ではかなり多量の投薬をする医師が多かったそうで、そのことが逆に治療の妨げてなってしまっていることもあったということです。
現在では、厚労省の指針で投薬量の制限が設けられていて、ある程度の歯止めにはなっているようですが、それでも長期間の投薬で依存症に近い状況になっていることもああるのですが、勝手に服薬を止めてしまうと最悪衝動的な自殺に至るリスクもあるということで、精神疾患における投薬はかなりビミョーで難しい問題だということです。
ということで、できるだけ薬に頼らず、元の生活に戻れるようにするために、ある程度”いい加減”なモノの考え方を身に付けるとか、薬や医師を頼るばかりではなくて、自力本願の考え方を身に付けるとか、そういう”考え方”が治療に及ぼすチカラが、なかなかバカにできないモノなんだそうです。
まあ、患者さんやそのご家族は、そんなカンタンなモンじゃないよ、と思われるかも知れませんが、どこかにそういう”逃げ道”を作っておくのは重要なことなのかも知れませんね!?