先日『10年後に食える仕事食えない仕事 AI、ロボット化で変わる職のカタチ』を紹介しましたが、この方、2012年にも同じタイトルの本(副題はありませんが…)を出版されていたということなんで、2012年と言うとボチボチ答え合わせを始めてもいいなな…的な興味もあって、手に取ってみました。
『10年後に食える仕事食えない仕事 AI、ロボット化で変わる職のカタチ』では、AIが「食える仕事食えない仕事」を評価する上での一方の軸となっていたのですが、8年前に出版されたこの本では、グローバルが一方の評価のモノサシとなっていて、
「日本人メリット大-小」「知識集約的-技能集約的」の2軸でマトリックスを作成し、それぞれの象限に既存の職種を当てはめて、今後も生き延びていけるモノなのかを解説されているのですが、
・日本人メリット大×知識集約的→グローカル
・日本人メリット大×技能集約的→ジャパンプレミアム
・日本人メリット小×知識集約的→無国籍ジャングル
・日本人メリット小×技能集約的→重力の世界
と分けられていて、AIの時は左側の象限はすべてダメだったのが、こちらでは右下以外は、それなりに存続していく可能性があるようで、如何にAIのインパクトが大きいかということを、グローバルの波をくぐり抜けつつある今の状況を鑑みても、思い知らされます。
”答え合わせ”とゲスなことを申しましたが、渡邉さんの”予言”と現状を照らし合わせてみると、まああと2年あるということもありますし、このテの本にありがちな、アオりの要素が少ないこともあって、感覚的には7割方は当たっているのかな、という気がします。
というのもこの当時捉えられていたよりも、日本の、特に大企業の守旧的な勢力が強かったということもあり、グローバルの波が日本を飲み込んだとは言い切れないところがあるのですが、それでもコールセンターやプログラミングがかなりの割合でオフショアを活用するようになってきていることや、介護スタッフに外国人を受け入れつつあることは、ちょっと前なら想像しにくかったところかもしれません。
AIはもっと大きな波になりそうですし、やっぱりちょっと戦々恐々としますね…