15歳から、社長になれる。ぼくらの時代の起業入門/家入一真

 

 

 連続起業家(シリアル・アントレプレナー)として知られる家入さんが、中高生をターゲットとして執筆された起業本です。

 

 中高生に起業を勧める!?と思いますが、まずは日本にいる教員が91万人であるのに対し、社長は250万にいるという数字を示されて、社長になるということがそれほど特別なことではないということをおっしゃいます。

 

 とは言いながら、起業!?と思う人は少なくないとは思うのですが、自分がホントに熱中していることにのめり込んで行った過程で、会社を興して社長になっていましたという、中学生~大学生の経験談なんかも交えて、起業することの意義やメリットを強調されています。

 

 確かに、養うべき家族があるとか、失うことが増えていく、社会人になって以降の起業に比べると、大ヤケドを負うような借金を背負ってしまうような失敗を除けば、経歴に傷がつくどころか、起業の経験でハクすらつく可能性も高く、自分が好きな領域での仕事に取組むことで、多くの社会人が味わうことのできない仕事の楽しさ、みたいなものを実感することができるでしょうし、試行錯誤で目の前の問題を解決していく経験と言うのは、仮に将来会社に勤めた時にも大きく役立つはずですし、それだけではなく、広い意味での”生きて行くチカラ"をつけるための何よりの経験になるはずです。

 

 だからと言って、中高生である自分のムスメたちに、突然起業したいと言われて、ああそうかと言える自信は今のところないのですが、ネット社会の現代、それくらいの度胸が必要とされるのかも知れませんね!?