だまされない/鎌田實

 

だまされない

だまされない

  • 作者:鎌田 實
  • 発売日: 2018/02/02
  • メディア: 単行本
 

 

 昨日に引き続き鎌田先生の本なんですが、今日は本職である医師としての立場に近いところからの、健康に関する”常識”についての見解を紹介された本です。

 

 鎌田先生によると、日本人は諸外国と比べて、健康に関するリテラシーが低いということで、そうだからなのか、テレビや雑誌などで紹介されたダイエット法や、健康に関するトピックにすぐ飛びついて、ちょっとだけ試して、すぐに飽きて、その後に紹介された別の方法に乗り換えて…みたいなことを繰り返す方が少なからずおられるようです。

 

 後書きに書かれているのですが、究極の健康法というのは「よく笑い、よく運動し、よくタンパク質をとり、よく野菜を食べ、減塩を心がけるのが一番。」とおっしゃっておられて、できる限り自然に近いカタチで健康を維持しようとするのが理想だとおっしゃいます。

 

 モチロン、病気になってしまったら何らかのカタチで治療をしなくてはいけないのですが、そんな中でもできるだけ自然に近いカタチを意識するのは、病気になっても重要なようです。

 

 健康に関することということで、ココロについてのことも言及されていますが、できる限り気を長く持つとか、周囲の人との良好な交流の維持を心がけるとか、そういうところも大きな意味での健康維持にとって、かなり重要なようですので、そういう観点での対策もアタマに入れておいた方がよさそうです。

 

 「健康のためなら死んでもいい!」という逆説的なフレーズを聞いたことがある方もおられると思いますが、短絡的に健康法に飛びつく人はどうやらそのフレーズを笑う資格はないようで、あくまでも自然体での健康を心がけたいモノです。