本当はヤセたいのに、まだ朝食を食べている人たちへ/小山内博

 

 

 先日、没後にその理論に共鳴するライターの方が完成させた『今すぐできる体質改善の新常識』を紹介しましたが、小山内先生が生前に執筆された本を見つけたので手に取ってみました。

 

 タイトルだけ見ると「朝食抜き」にフォーカスされているように思えますが、『今すぐできる体質改善の新常識』同様、冷水浴によるアレルギー体質の改善や、体幹レーニングやスロージョギングによる腰痛の防止、血液循環の円滑化など、保健師さんによる小山内理論の実践の部分を除けば、理論的なところはほぼほぼ同様の内容です。

 

 これまでこのブログでも紹介してきた「一日三食」を否定して、回数を減らすことで体質改善を図ることを勧める本で共通して見られたのが、「一日三食」が定着したのは明治以降で、江戸時代以前は一日二食以下が通例であり、「一日三食」が過食を招きやすいということですが、この本でも同様の趣旨の指摘があります。

 

 一般に午前中の活動に備えるために朝食を摂ることを勧められますが、朝食を摂ると消化にエネルギーを使うので、活動の直前に食事を摂ることは、どちらかというと活動の障害になり易いということなのですが、ワタクシ自身、マラソンに時には少なくとも4時間以上前に食事はストップしてしまうことから、おっしゃることの正当性が理解できます。

 

 また、空腹の状態で活動をすることで、それまで体内に蓄積してきたエネルギーを使うということで、本来人間のカラダの仕組みが想定している機能を十全に果たすことにつながるようです。

 

 それ以外にも、腰痛対策、高血圧対策、ガン対策というワタクシにとっての課題が取り上げられているのがありがたいとことですが、押しなべて昨今の日本人が数十年前と比較すると、随分とカラダを動かすことが少なくなっていることに起因しているということで、それを補うためのトレーニングをすることによって、多くの疾患から逃れられるとおっしゃられています。

 

 スロージョギングで高血圧が改善するといわれると、月150kmを走るワタクシが未だに高血圧に悩んでいるのはツラい部分がありますが、今でもかなりゆっくり走っているつもりが、そのまだ半分くらいのスピードということで、ほとんど歩ているようなスピードを勧められているのは、サスガに実践しづらい部分もあります。

 

 ただ、効果的にカラダを動かすことで様々な疾患を回避できるというのはナットクできるところが多いので、朝食抜き、体幹レーニングは実践したいところです。