2021-01-01から1年間の記事一覧

歴史探偵 昭和の教え/半藤一利

歴史探偵 昭和の教え (文春新書 1319) 作者:半藤 一利 文藝春秋 Amazon 今年の一月に亡くなられた”歴史探偵”半藤一利さんの遺稿集です。 タイトルには『昭和の教え』とありますが、モチロン半藤さんのメインフィールドである昭和史についての内容はふんだん…

話すための英語力/鳥飼玖美子

話すための英語力 (講談社現代新書) 作者:鳥飼 玖美子 講談社 Amazon NHKラジオの英語講座など長きに渡り英語教育に多大なる貢献をしてこられた伝説の同時通訳者鳥飼玖美子さんがスピーキングにフォーカスして英語力を語られた本です。 この本は『本物の英…

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?/森岡毅

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫) 作者:森岡 毅 KADOKAWA Amazon 先日、ご自身のお嬢さんに宛てたキャリア指南本『苦しかったときの話をしようか』を紹介した森岡毅さんが一躍名を馳せたUSJのV字回復に取組んだ過程と…

古事記は日本を強くする/中西輝政、高森明勅

神話がわかれば「日本人」がわかる 古事記は日本を強くする 作者:中西 輝政,高森明勅 徳間書店 Amazon 以前『日本人として知っておきたい外交の授業』を紹介した国際政治学者の中西さんに、『古事記』や『日本書紀』などの解釈を専門とする方との共著で『古…

対決!日本史2 幕末から維新篇/安部龍太郎、佐藤優

対決! 日本史2 幕末から維新篇 (潮新書) 作者:安部龍太郎,佐藤優 潮出版社 Amazon 昨日に引き続き”知の怪人”佐藤優さんの日本史対談本ですが、コチラ昨日の『戦国から鎖国篇』の続編ではあるようなのですが、カバーする範囲は少し時代が開いて幕末からになる…

対決!日本史 戦国から鎖国篇/安部龍太郎、佐藤優

対決! 日本史 戦国から鎖国篇 (潮新書) 作者:安部 龍太郎,佐藤 優 潮出版社 Amazon ”知の怪人”佐藤優さんが、歴史小説家の安部龍太郎さんと日本史について語られるというので手に取ってみました。 佐藤さんはかねてから、日本史を世界史と切り離して教育する…

ジョブ型雇用社会とは何か/濱口桂一郎

ジョブ型雇用社会とは何か: 正社員体制の矛盾と転機 (岩波新書 新赤版 1894) 作者:濱口 桂一郎 岩波書店 Amazon 元々、旧労働省で労働政策に携わられていて、労働法の研究者を経て、現在労働政策研究・研修機構労働政策研究所長を務められている方が語られる…

幕末・明治 偉人たちの「定年後」/河合敦

幕末・明治 偉人たちの「定年後」 作者:河合 敦 WAVE出版 Amazon 先日、徳川幕府の殿様たちのその後を追った『殿様は「明治」をどう生きたのか』を紹介しましたが、コチラも同じような趣旨の本ですが今回は殿様に限らず、幕末~明治に活躍された方々の晩年を…

禁断の江戸史/河合敦

禁断の江戸史~教科書に載らない江戸の事件簿~【電子限定特典付き】 (扶桑社BOOKS新書) 作者:河合敦 扶桑社 Amazon 河合センセイの「教科書に載らない」シリーズの一環で、江戸時代にフォーカスした内容になっています。 江戸時代というのは、明治政府…

行動経済学の使い方/大竹文雄

行動経済学の使い方 (岩波新書) 作者:文雄, 大竹 岩波書店 Amazon ここ数年「行動経済学」というコトバを耳にするようになったという方が少なからずいらっしゃると思うのですが、この本はその「行動経済学」の基本的なコンセプトとその具体的な活用の現状に…

なんで家族を続けるの?/内田也哉子、中野信子

なんで家族を続けるの? (文春新書) 作者:内田 也哉子,中野 信子 文藝春秋 Amazon 内田裕也・樹木希林夫妻の一人娘で本木雅弘夫人である内田也哉子さんが『日経Woman』のイベントで脳科学者の中野信子さんと対談したことをキッカケに、その後も対談を重ねて…

教育は何を評価してきたのか/本田由紀

教育は何を評価してきたのか (岩波新書) 作者:由紀, 本田 岩波書店 Amazon 今を時めく社会学者古市憲寿さんのゼミの指導教官だったことでも知られる社会学者の本田由紀さんが日本の教育について語られます。 ご本人もあとがきで書かれているように、学術論文…

生贄探し/中野信子、ヤマザキマリ

生贄探し 暴走する脳 (講談社+α新書) 作者:中野信子,ヤマザキマリ 講談社 Amazon 脳科学者の中野信子さんが『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリさんを迎えて、コロナ禍初期に顕著になった「自粛警察」などの「正義中毒」を生み出す心理的な現象について語ら…

10歳からの伝える力/齋藤孝

10歳からの伝える力 作者:齋藤 孝 フォレスト出版 Amazon 齋藤センセイが小学校高学年の生徒たちをターゲットにして語られる「話し方」についてのノウハウ本です。 最近、割と手を上げて応えようとする子供たちが減ってきているようで、これについてどう思う…

戦争というもの/半藤一利

戦争というもの 作者:半藤 一利 PHP研究所 Amazon 大著『昭和史』を始めとして、昭和史を追い求めることで戦争の惨禍を訴え続け、今年1月に惜しまれつつ亡くなられた半藤一利さんの生前最後の執筆となった著書です。 コチラの本、編集者をされている半藤さ…

内戦の日本古代史/倉本一宏

内戦の日本古代史 邪馬台国から武士の誕生まで (講談社現代新書) 作者:倉本 一宏 講談社 Amazon 先日『武士の家計簿』の磯田道史さんや『京都ぎらい』の井上章一さんが所属する国際日本文化研究センターのシンポジウムをまとめた『戦乱と民衆』を紹介しまし…

苦しかったときの話をしようか/森岡毅

苦しかったときの話をしようか 作者:森岡 毅 ダイヤモンド社 Amazon 経営難にあえいでいたUSJのV字回復の立役者となったことで知られるマーケティング・ディレクターの森岡毅さんがご自身のお嬢さんの就活に当たってしたためた私的なアドバイスが元とな…

テーマ別で読むと驚くほどよくわかる日本史/河合敦

テーマ別で読むと驚くほどよくわかる日本史 作者:河合 敦 PHP研究所 Amazon 「切り口」のスルドい切れ味で読ませる日本史関連の著書を多く執筆されている河合センセイですが、コチラの本はいくつかのテーマごとに古代から近代までを通して語るといったスタイ…

娘がいやがる間違いだらけの父親の愛/岩月謙司

娘がいやがる間違いだらけの父親の愛 作者:岩月 謙司 講談社 Amazon タイトルを見た時には、こういうおとーさんは嫌われるあるある、みたいな、軽い感じの内容なのかと思って手に取ってみたのですが、その想像に反してかなりディープな内容の本でした。 この…

出会いがない男の恋愛婚活の教科書/根本直潔

出会いがない男の恋愛婚活の教科書 婚活に繋がる本命彼女の作り方 作者:根本 直潔 ごきげんビジネス出版 Amazon 妻子持ちの50代オーバーのオッさんがこんな本読んでどうすんねん!?って感じではありますが、こういう本を躊躇なく手に取れるのが、AmazonのPrim…

日本人の矜持/藤原正彦

日本人の矜持―九人との対話 (新潮文庫) 作者:正彦, 藤原 新潮社 Amazon 山岳文学の草分けとも言われる新田次郎さんのご子息で数学者でありながら、2005年に出版した日本の行く末を案じた『国家の品格』が、当時社会現象とも言える反響を呼んだ藤原正彦さんの…

本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ/コウケンテツ

本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ 作者:コウケンテツ ぴあ Amazon 人気料理研究家のコウケンテツさんが、ごはんを作るのに煮詰まってしまった人たちに向けた”応援メッセージ”です。 コウケンテツさん自身もかなり積極的に子育てに…

「繊細さん」の知恵袋/武田友紀

仕事、人間関係の悩みがスーッと軽くなる! 「繊細さん」の知恵袋 作者:武田友紀 マガジンハウス Amazon ここ数年、HSP(Highly Sensitive Pesron)と言われるかなり繊細な人についてクローズアップされるようになっているようですが、この本はご自身もHSPだ…

コンサル一年目が学ぶこと/大石哲之

コンサル一年目が学ぶこと 作者:大石哲之 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 実は最近Amazon Primeに加入しまして、その一環でPrime Readingで無料で大量に本を読めることになりまして、その第一弾がこの本だったりします。 ご自身もアンダーセンコン…

武器としての決断思考/瀧本哲史

武器としての決断思考 (星海社新書) 作者:瀧本 哲史 星海社 Amazon 2019年8月に47歳の若さで亡くなられた瀧本哲史さんの著書です。 『僕は君たちに武器を配りたい』など、若い人たちにグローバルビジネスの場で生き抜いていくための「武器」を持てるようにす…

殿様は「明治」をどう生きたのか2/河合敦

殿様は「明治」をどう生きたのか2 (扶桑社文庫) 作者:河合 敦 扶桑社 Amazon 先日『殿様は「明治」をどう生きたのか』を紹介しましたが、あまりにオモシロかったので、速攻続編を手に取ってみました。 正編がやたら”佐幕”な感じだったのですが、続編も、ビミ…

グダグダの種/阿川佐和子

グダグダの種 (だいわ文庫) 作者:阿川佐和子 大和書房 Amazon 数年前に長すぎる独身生活にピリオドを打たれたことで話題になったエッセイストの阿川佐和子の2000~2006年に雑誌に執筆されたエッセイをまとめたモノです。 阿川さんというと、いわゆる”負け犬”…

池上彰が世界の知性に聞くどうなっている日本経済、世界の危機

池上彰が世界の知性に聞く どうなっている日本経済、世界の危機 (文春e-book) 作者:池上彰 文藝春秋 Amazon 池上さんが、今を時めく『21世紀の資本』のトマ・ピケティや『帝国以後』のエマニュエル・トッドにインタビューするという、一見豪華なモノなのです…

この数字がわかるだけで日本の未来が読める/高橋洋一

この数字がわかるだけで日本の未来が読める 作者:高橋 洋一 KADOKAWA Amazon 菅内閣で内閣官房参与に起用されながら、日本のコロナ禍を諸外国と比較して”さざ波”と表現したことをキッカケに辞任に追い込まれた経済学者・高橋洋一さんの著書です。 まあ、あの…

プレイバック1980年代/村田晃嗣

プレイバック1980年代 (文春新書) 作者:村田 晃嗣 文藝春秋 Amazon 国際関係論を専門とされる方が語られる1980年代の年代記です。 この方、1964年の神戸生まれということですので、生まれの年代も近いですし、出身地も被るということもあって勝手に親近感を…