2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

20歳の自分に教えたいお金のきほん/池上彰

20歳の自分に教えたいお金のきほん (SB新書) 作者:池上彰+「池上彰のニュースそうだったのか!!」スタッフ SBクリエイティブ Amazon 池上さんが、20歳のことの自分がおカネについてこういうことを知っていればよかったなぁ…ということを踏まえて、現代の20歳…

頼朝と義時/呉座勇一

頼朝と義時 武家政権の誕生 (講談社現代新書) 作者:呉座勇一 講談社 Amazon 今年の大河ドラマが『鎌倉殿の13人』なんですが、この本は元々、ご自身のパワハラ騒動が無ければ、時代考証を担当するはずだった『応仁の乱』で一世を風靡した呉座勇一さんが、それ…

本音の沖縄問題/仲村清司

本音の沖縄問題 (講談社現代新書) 作者:仲村 清司 講談社 Amazon 元々は大阪在住の沖縄二世で、後に沖縄に移住された方が語られる沖縄の虐げられた歴史についての本です。 "知の怪人”佐藤優さんが、お母さまが沖縄出身で沖縄戦の際にすんでのところで生き延…

米中戦争/宮家邦彦

米中戦争 「台湾危機」驚愕のシナリオ (朝日新書) 作者:宮家 邦彦 朝日新聞出版 Amazon 元外交官で、米軍仕込みの緻密な分析を通じた情勢分析に基づく著書で知られる宮家さんが米中戦争の可能性について語られます。 当面、米国はロシアのウクライナ侵攻への…

未来を変えるちょっとしたヒント/小野良太

未来を変えるちょっとしたヒント (講談社現代新書) 作者:小野 良太 講談社 Amazon タイトルだけ見るとありがちな自己啓発書のようですし、講談社現代新書っぽくないなぁ、と思いながら手に取ってみたのですが、実はこの本「未来学」というあまり日本ではなじ…

ペルソナ/中野信子

ペルソナ 脳に潜む闇 (講談社現代新書) 作者:中野信子 講談社 Amazon この本の帯にある通り、美貌の脳科学者・中野信子さんの自伝的な著書だということなのですが、確かにご自身のことを語られてはいるものの、どちらかというとご自身の経歴というか、ご自身…

「身体」を忘れた日本人/養老孟司×C.W.ニコル

「身体」を忘れた日本人 JAPANESE, AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES 作者:養老孟司,C.W.ニコル 山と渓谷社 Amazon 『バカの壁』の養老先生と、環境保護活動家としても知られる作家のC.W.ニコルとの対談を収められた本です。 以前紹介した『死の壁』で養…

もしも南北統一したら/辺真一

もしも南北統一したら (ワニブックスPLUS新書) 作者:辺 真一 ワニブックス Amazon 朝鮮半島情勢ウォッチャーとして情報番組などにも多く出演されている辺真一が、韓国目線、朝鮮目線での半島情勢を紹介された本です。 日本では韓国、朝鮮が統一したら中国寄…

無敵の読解力/池上彰、佐藤優

無敵の読解力 (文春新書) 作者:佐藤 優,池上 彰 文藝春秋 Amazon すっかり名コンビとして定着した池上彰さんと佐藤優さんの対談本ですが、今回は様々な書籍から昨今の世相を読み解くといったカタチを取られています。 コンビ”結成”当初は、池上さんが”知の怪…

逆立ち日本論/養老孟司、内田樹

逆立ち日本論 (新潮選書) 作者:養老 孟司 新潮社 Amazon 先日紹介した『里山資本主義』の藻谷浩介さんとの対談本である『日本の大問題』を始めとして卓越した文明論でも知られる養老先生が『日本辺境論』の内田樹さんとこういうタイトルで対談されるというこ…

戦いの日本史/本郷和人

戦いの日本史 武士の時代を読み直す (角川選書) 作者:本郷 和人 KADOKAWA/角川学芸出版 Amazon 『ざんねんな日本史』など、あまり歴史に親しみのない層に面白おかしく歴史を語る著書も数多く手掛けられている本郷センセイですが、この本は割とマジメに武士の…

処女の道程/酒井順子

処女の道程 作者:酒井 順子 新潮社 Amazon 『負け犬の遠吠え』でブレイクし、その後もジェンダー論に関する多くの著書を出版されている酒井さんが、主に女性の貞操観念の変遷を追った内容の本です。 元々日本では割と性にオープンな傾向が強かったということ…

本当に君は総理大臣になれないのか/小川淳也、中原一歩

本当に君は総理大臣になれないのか (講談社現代新書) 作者:小川淳也,中原一歩 講談社 Amazon 『なぜ君は総理大臣になれないのか』というドキュメンタリー映画で取り上げられたことで話題になり、2021年衆議院選挙での大敗を受けて辞任した枝野代表の公認を決…

視点をずらす思考術/森達也

視点をずらす思考術 (講談社現代新書) 作者:森達也 講談社 Amazon テレビのドキュメンタリー制作などを手掛けられ、ノンフィクション作家としても知られる方が語られる、ちょっとズレた視点から見ることの意義を語られた本です。 ただ、この方冒頭でKYであ…

読書会の教室/竹田信弥+田中佳祐

読書会の教室 本がつなげる新たな出会い 参加・開催・運営の方法 作者:竹田信弥,田中佳祐 晶文社 Amazon 最寄りの図書館の新刊本で紹介されていたので手に取ってみました。 ワタクシ自身、あまり顔見知りでない人と積極的にコミュニケーションを取りたいタイ…

無私の日本人/磯田道史

無私の日本人 (文春文庫) 作者:磯田 道史 文藝春秋 Amazon 『武士の家計簿』を始めとして、歴史上無名と言われる人物をイキイキとよみがえらせることを得意とする磯田センセイの真骨頂とも言える本です。 この本に収められている『穀田屋十三郎』が2016年に…

オランダ商館長が見た江戸の災害/フレデリック・クレインス

オランダ商館長が見た 江戸の災害 (講談社現代新書) 作者:フレデリック・クレインス 講談社 Amazon 以前、『京都ぎらい』の井上章一さんが所長を務められていて、『武士の家計簿』の磯田道史さんや『応仁の乱』の呉座勇一さんも所属されている国際日本文化研…

江戸の備忘録/磯田道史

江戸の備忘録 (文春文庫) 作者:道史, 磯田 文藝春秋 Amazon 磯田センセイがご専門のメインである江戸時代を中心に、朝日新聞の週末版『be』に寄稿されたエッセイ的な文章を集めた本です。 本としてまとめて出版されたのが2008年なのですが、連載をされている…

「自分」の壁/養老孟司

「自分」の壁 (新潮新書) 作者:養老 孟司 新潮社 Amazon 養老先生の『壁』シリーズですが、最早『バカの壁』のような確固たるコンセプトを貫かれているというワケではなく、どっちかというと「自分」というキーワードを手掛かりにしたエッセイ的な印象も受け…

日本の大問題/養老孟司、藻谷浩介

日本の大問題 現在をどう生きるか 作者:養老 孟司,藻谷 浩介 中央公論新社 Amazon 『バカの壁』の養老先生が『里山資本主義』の藻谷浩介と昨今の日本を取り巻く問題の根っこにあるモノについて対談されたモノをまとめた本です。 元々、教育論についてのこと…

おとなの青春旅行/下川裕治・室橋裕和編著

おとなの青春旅行 (講談社現代新書) 作者:下川 裕治,室橋 裕和 講談社 Amazon 10数年後に訪れるリタイアを控えて、リタイア後に時間たできたらどんな旅行をしようかということでボチボチそういう本を読んでいるのですが、この本はリタイア後の海外へのひとり…

世間とズレちゃうのはしょうがない/養老孟司、伊集院光

世間とズレちゃうのはしょうがない 作者:養老 孟司,伊集院 光 PHP研究所 Amazon 博識で知られる伊集院光さんと『バカの壁』の養老先生の対談をまとめた本です。 世間からのズレがテーマになっていますが、養老先生によると常に誰でもが、何らかのキッカケで…

鉄道無常/酒井順子

鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む 作者:酒井 順子 KADOKAWA Amazon 「鉄子」として知られる『負け犬の遠吠え』の酒井順子さんが敬愛する宮脇俊三さんと、宮脇さんが敬愛していた内田百閒さんの鉄道紀行について語られた本です。 元々酒井さんは、ごく近…

すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった/太田省一

すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった (ちくま新書) 作者:太田 省一 筑摩書房 Amazon ここのところ欽ちゃんの本を立て続けに紹介していましたが、個人的にはお笑いというと、ひょうきん族が一番多感な時期に見ていた番組なので印象も一際なのですが、…

学歴・競争・人生/吉川徹、中村高康

学歴・競争・人生: 10代のいま知っておくべきこと (どう考える?ニッポンの教育問題シリーズ) 作者:吉川 徹,中村 高康 日本図書センター Amazon 高校、大学を受験する10代とその年代の子供を持つ親をターゲットにしたと思われる、学歴が人生に及ぼす影響につ…

いま、子どもたちに伝えたいこと/原田隆史

いま、子どもたちに伝えたいこと 作者:原田 隆史 ウェッジ Amazon 20年間教師をされたのちに、現在は社会人も対象に自己実現についての指導をされていて、メジャーリーグでMVPを獲得した大谷翔平選手が高校生の時に目標設定をしたシートを開発したことで…

欽ちゃんの、ボクはボケない大学生。/萩本欽一

欽ちゃんの、ボクはボケない大学生。 73歳からの挑戦 作者:欽一, 萩本 文藝春秋 Amazon “欽ちゃん”こと萩本欽一さんは、73歳だった2015年に駒沢大学に入学して大学生となったことが知られていますが、この本は1年生としての1年間を辿った本です。 萩本さんは…

ダメなやつほど、ダメじゃない/萩本欽一

ダメなやつほどダメじゃない ―私の履歴書 作者:萩本 欽一 日本経済新聞出版 Amazon 先日、80歳になられての著書『80歳、何かをあきらめ、何もあきらめない』を読んで興味をそそられたので、萩本欽一さんの自伝的な著書があると知って手に取ってみました。 …

なにを食べたらいいの?/安倍司

なにを食べたらいいの?(新潮文庫) 作者:安部司 新潮社 Amazon 元々商社で食品を手掛けられていて、世間に流通している食品が添加物にまみれていることにギモンを感じたことをキッカケに会社を辞め、添加物低減に向けた啓蒙活動をされている方の著書です。…

コンプライアンスが日本を潰す/藤井聡

コンプライアンスが日本を潰す 新自由主義との攻防 (扶桑社新書) 作者:藤井 聡 扶桑社 Amazon 昨今は何をするにもコンプライアンスについてヤカマしく言われ、特にビジネスをされている人たちは、雁字搦めにされて窮屈な思いをされていることが多いのではな…