英語学習は早いほど良いのか (岩波新書) 作者:バトラー 後藤 裕子 岩波書店 Amazon 英語の早期学習というのは永遠のテーマで、ジリジリと小学校の英語学習開始の学年が早くなって来ていますが、ホントに効果あるの!?ということについて、紹介された本です。 …

鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 作者:鴻上 尚史 朝日新聞出版 Amazon 劇作家の鴻上尚史さんが雑誌『AERA』のWebサイト『AERA.dot』に掲載されている『ほがらか人生相談』という悩み相談的な連載をまとめた本です。 冒頭で「…

中国パンダ外交史 (講談社選書メチエ) 作者:家永真幸 講談社 Amazon 中国がどのようにパンダを外交に活用してきたかを紹介した本です。 上野動物園でパンダが生まれると国を挙げての祝福ムードとなるように、日本人の多くはパンダが大好きですが、実はそれは…

明治天皇を語る (新潮新書) 作者:ドナルド キーン 新潮社 Amazon 日本文学の研究者で司馬遼太郎さんとも交友があり日本文化への造詣が深いドナルド・キーンさんが明治天皇について語られた講演をまとめた本です。 キーンさんは文庫本だと4巻にわたる大著『明…

寺、再起動: 「ゾンビ寺」からの脱出! 作者:星野 哲 法蔵館 Amazon 長らく寺院の取材をされてきた方が、今後の寺院の活性化の在り方について語られた本です。 長らく「葬式仏教」と揶揄されて、葬式でしか存在感を示せない寺院について批判的な見方がありま…

戦国武将の精神分析 (宝島社新書) 作者:中野 信子,本郷 和人 宝島社 Amazon 脳科学者の中野センセイが、日本史の本郷センセイと戦国大名の行動特性について精神的な分析をされるという興味深い企画の本です。 中野センセイは『サイコパス』の中でも織田信長…

最後の講義 完全版 西原理恵子 作者:西原 理恵子 主婦の友社 Amazon これまでもこのブログで出口治明さんや上野千鶴子さんの回の書籍版を紹介したＮＨＫの『最後の講義』ですが、今回は偶然番組を見て痛く感銘を受けた西原理恵子さんの回の書籍版を紹介しま…

スポーツで地域を動かす 東京大学出版会 Amazon 日本スポーツコミッション理事長で、スポーツによる地域振興に取り組まれている編者を中心に、地方においてスポーツをキッカケにした地域振興への取り組みの現状を紹介した本です。 2011年のスポーツ基本法の…

奈良時代-律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争 (中公新書 2725) 作者:木本 好信 中央公論新社 Amazon ワタクシ自身、一時期は考古学者になることもアタマをよぎった時期がある程の歴史好きで、その中でも特に奈良時代への興味が強いということもあって、こんな…

だから、あの人は嫌われる 対人関係がうまくいかない人の解決策 (幻冬舎新書) 作者:吉原 珠央 幻冬舎 Amazon 昨日に引き続きイメージコンサルタントの𠮷原珠央さんの著書です。 昨日紹介した『その言い方は「失礼」です！』での「失礼」な人が、この本におけ…

その言い方は「失礼」です! (幻冬舎新書) 作者:吉原 珠央 幻冬舎 Amazon 何気なく、むしろ良かれと思ったことを言ったら、急に相手の機嫌が悪くなったりしたことが誰しもあると思いますし、逆に、後で冷静に考えたら何でもない相手の発言に何故か無用にイラ…

「移民国家」としての日本: 共生への展望 (岩波新書 新赤版 1947) 作者:宮島 喬 岩波書店 Amazon 移民に対する日本政府のスタンスと言えば閉鎖的なイメージがあって、ウクライナ侵攻に伴う難民の受入れでも、地理的な問題はあるにせよ、西欧諸国と比べると２…

すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール 作者:松橋良紀 秀和システム Amazon ワタクシ自身、仕事のことであれば放っておけばいくらでも話しているのですが、イマイチ雑談にはニガテ意識があって、仕事の話が終わった途端、口数が少なくな…

NGから学ぶ 本気の伝え方――あなたも子どものやる気を引き出せる! 作者:宮口 幸治,田中 繁富 明石書店 Amazon 2019年出版の『ケーキの切れない非行少年たち』が大きな話題をまいた児童精神科医の宮口幸治さんが、よかれてと思ってついついやってしまいがちな…

心不全がわかる本 命を守るためにできること (健康ライブラリーイラスト版) 講談社 Amazon ワタクシはかなり久しく会社の検診で高血圧を指摘され続けているということもあって、循環器系の疾患にはかなり要注意ということで手に取ってみました。 一口に心不…

知っておきたい地球科学: ビッグバンから大地変動まで (岩波新書 新赤版 1950) 作者:鎌田 浩毅 岩波書店 Amazon 「地球科学」というと難しく聞こえますが、高校の理科の科目で言う「地学」に当たる範囲での標準的なトピックを扱った内容の本です。 ワタクシ…

奨学金、借りたら人生こうなった (扶桑社新書) 作者:千駄木 雄大 扶桑社 Amazon 昨今、親ガチャとか奨学金の過剰な負担で、大学を卒業してある程度の勤め先を決めたモノの返済で苦しんでいる人たちのことが取りざたされているようです、この本はそういった人…

ロシアのなかのソ連: さびしい大国、人と暮らしと戦争と 作者:馬場朝子 現代書館 Amazon ６年間ソ連に留学された経験があり、帰国後ＮＨＫに入社し、ソ連、ロシアについてのドキュメンタリーなども手掛けられた方が語られるロシア論です。 この本は、ロシア…

捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体 (講談社現代新書) 作者:橋本 卓典 講談社 Amazon 『捨てられる銀行』シリーズの現時点での最終巻で、基本的には『捨てられる銀行３ 未来の金融』の内容を踏襲したモノで、具体的に「捨てられない銀行」を実…

捨てられる銀行3 未来の金融 「計測できない世界」を読む (講談社現代新書) 作者:橋本 卓典 講談社 Amazon 『捨てられる銀行』シリーズの第３弾です。 第一弾の『捨てられる銀行』で2015年に就任した森長官が、それまで金融機関の健全性を回復するための検査…

マスク社会が危ない 子どもの発達に「毎日マスク」はどう影響するか？ (宝島社新書) 作者:明和 政子 宝島社 Amazon 教育学の専門家の方がコロナ禍におけるマスクの強要や過度の対策が子どもの成長に及ぼす悪影響について語られた本です。 カタールでのサッカ…

70代がいちばん楽しい生き方のコツ 作者:櫻井 秀勲 きずな出版 Amazon 時折、こういうリタイア後に想いを致す本を手に取ってみるワケですが、50歳代半ばのワタクシとしては、少々時間がある70歳代とは言うものの、ある程度念頭に入れ始めなくてはいけないの…

人は話し方が9割 作者:永松 茂久 すばる舎 Amazon 2020～2022年と3年連続でビジネス書の売上No.1になったという恐るべきベストセラーをようやく手に取ってみました。 3年にもわたってベストセラーとなるということで、モチロン内容も優れているんでしょうけ…

世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた 作者:中野 信子 アスコム Amazon 脳科学者の中野先生が、「頭のいい人」が習慣としてやっていることをごくごく細かいことも含めて取りまとめた１冊です。 この本はご専門である脳科学的な見地とい…

あらゆる悩み・不満・ストレスが消える！最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉―ビジネスの成功にも共通する 人間関係、深すぎる４０の教訓 作者:ミセス・パンプキン 東洋経済新報社 Amazon 以前紹介した、ミセス・パンプキンの『一流の育て方』に痛く感銘を…

日本中世の民衆世界: 西京神人の千年 (岩波新書 新赤版 1942) 作者:三枝 暁子 岩波書店 Amazon 歴史で扱われるトピックというと、どうしても政治を担った貴族や武士などがクローズアップされがちですが、実際にはそういう人々の下で息づいている一般の民衆が…

捨てられる銀行2 非産運用 (講談社現代新書) 作者:橋本 卓典 講談社 Amazon 先日紹介した『捨てられる銀行』が地銀が置かれた環境と金融庁の政策転換が興味深く、続編があると知って早速手に取ってみました。 前回は、銀行の財政健全化から地域経済活性化の…

新宗教と政治と金 (宝島社新書) 作者:島田 裕巳 宝島社 Amazon 昨年の安倍元首相銃撃以降、新興宗教にキビシい目が向けられていますが、宗教学者の島田裕巳が宗教と政治との関係を中心に、戦後の新興宗教について語られます。 戦前は「国家神道」の影響で、…

国を変える力―ニッポン再生を探る10人の提言 作者:猪瀬 直樹 ダイヤモンド社 Amazon 2012年に当時の石原都知事の退任を受けて東京都知事となったものの、不透明な政治資金の問題で1年あまりでその職を辞することになる猪瀬氏が石原都知事の下で副知事を務め…

最後の講義 完全版 𠮷岡秀人 人のために生きることは自分のために生きること 作者:𠮷岡 秀人,NHK,テレビマンユニオン 主婦の友社 Amazon このブログでも、出口治明さん、上野千鶴子さんのものを紹介してきた、ＮＨＫ『最後の講義』ですが、今回は長らく途上…