口コミ伝染病/神田昌典

口コミ伝染病―お客がお客を連れてくる実践プログラム

神田さんって、すごいなあと常々思うのが、結構キラビヤカな経歴で、スキルもメチャメチャ高いにも関らず、ビジネスについての目線が、「下世話」なところなのかなあ、ということです。
結局、「モノ」を買うのは、一般人である我々なのだから、「下世話」であることは、マーケティングにおいて不可欠な要素であることは間違いないのでしょうけど、「下世話」になることって、結構シンドいことだと思うし、カッコよくもないので、何か「ツール」を手に入れたら、「下世話」にならなくて済むのではないだろうか、という変な逃げを打ってしまう傾向があるのかも知れませんね。
特に、「ツール」をいっぱい持ってしまうと、その傾向が強くなりがちなのかも知れません。

　で、そのツールを、きっと山ほどお持ちで、スタイリッシュな神田さんが、それはそれとして、あくまでも基本である「下世話」さを大事にする、って言うのが、凄みになっているんだろうなあ、と思います。

　「真実の瞬間」のリアルさは、鳥肌モンでした。

　フォトリとしての観点ですが、やはりフォトリの日本への紹介者である神田さんの本だけあって、非常にフォトリしやすかったですし、イマジネーションを刺激する内容がそこ、ここにあって、新米フォトリーダーにも、できた気にさせる感じでした。