千円札は拾うな/安田佳生

千円札は拾うな。

千円札は拾うな。

 数年前からずっとタイトルが気になっていたのですが、なぜか読まないまま
忘れていたのですが、ふと目に付いたので読んでみました。

 ちょっと不思議なタイトルですが、この意味合いは本を読む時のお楽しみと
して、この本の趣旨は、目先のお金の節約にとらわれていると、いろんな意味
での投資の機会を見過ごして、結果として得られていたかもしれない大きな
お金を失うのだ、ということです。

 この方の、こういう考え方は徹底していて、この人の会社の社員に、1千万
を渡して、これを飲み食いだけで使い切れ、と命じたようです。
 そのことも、その人に、高級な食事をすることで身につくことが、将来への
投資につながると考えたそうです。

 ただ、そういうことだけ言ってると、単なる濫費なんですが、経営の中で、
どん底まで落ちた上で得た教訓だということで、納得させられるところが
あります。