
世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス〜イタリア人監督5人が日本代表の7試合を徹底分析〜 (COSMO BOOKS)
- 作者: 宮崎隆司
- 出版社/メーカー: コスミック出版
- 発売日: 2010/02/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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実は、ブログに上げている本は、基本的には自己啓発につながるようなものに限定
してまして、このテの本も結構読んでたりします。
ま、ワールドカップが盛り上がっている中なので、ちょっとアップしてみようかな
と思いまして…
特に、ワールドカップ直前の、セルビア戦、韓国戦をはじめとして、準備の試合に
非常に違和感を感じていたのですが、この本を読んで、やっぱりそうだったのか、と
思いました。
これまで、割と日本代表の守備については、肯定的な評価をされていることが多か
った(ま、攻撃との比較論なのかも知れませんが…)、上述の2戦をはじめとして、
守備にほころびが見える試合が多かったんで、急に何故かな、と思っていたのですが、
詰まるところ、格下の相手では見えなかったほころびが見えたに過ぎない、というこ
とですかね。
この本は、日本代表の試合を、戦術の先進国であるイタリアの第一級の指導者に
見てもらって、問題点を指摘してもらうという趣旨なのですが、一貫して述べられて
いるのが、守備戦術が、戦術の体をなしていないということです。
守備戦術がなっていない→守備の効率が悪い→無駄走りが多くなる→攻撃にキレ
を欠く、という悪循環のようです。
5人の戦術家が共通して、守備のセオリーが守られれば、かなりの部分が改善さ
れるということなのですが、カメルーン戦、オランダ戦を見てても、この本に書いて
ある問題点が、選手の頑張りによって覆い隠されてしまった気がします。
これで、このまま決勝トーナメントに進んでいいものなのかどうなのか…