スモールビジネス・マーケティング／岩崎邦彦

スモールビジネス・マーケティング―小規模を強みに変えるマーケティング・プログラム

　中小企業診断士の試験委員の方が書かれた本で、試験勉強のために読んでいたのですが、
すごく興味深い内容でした。

　今の消費者の嗜好が多様化してきた結果として、市場への対応において、大企業よりも
中小企業の方が優位性を発揮できる場面が多くなってきている、ということです。
　でも実際には、中小企業がその機会を生かしきれていない状況です。

　そこで、どうすればその機会を活かせるか、というのがこの本の趣旨です。

　キーワードとしては「関係性」で、個々の消費者が商品を購入する際に、店の人との
コミュニケーションを重視しているということです。
　そこで、中小小売店が、専門性を高め、店舗でのコミュニケーションを促進すること
で、大企業との消耗戦を避けることができるんだそうです。

　ちょっと学術書っぽいので読みにくい部分はあるのですが、小売業のマーケティング
に興味のある方には是非読んでもらいたいです。