凡人起業／多田正幸

凡人起業―「カリスマ経営者」は見習うな! (新潮新書)

　副題に『「カリスマ経営者」は見習うな！』とあるのですが、それどころか、
作者は、起業家としてそれなりの成功を収めている人は、サラリーマン的な
価値観からすると、どこか破綻している人が多いということです。

　そうなると、サラリーマン的に普通だと自覚する人は、起業ができないのか、
ってことになりますが、この本としては、「その通り」っていうのが結論みたい
に思えます。

　うーん、何か普通にしてて起業につなげられるという内容を期待していたので
すが…

　ただ、起業に成功している人の共通点というのを挙げておられて、その中でも
一番の特徴というか共通点は、「異様に行動が早い」ということなんだそうです。

　せめて、そこだけでも「普通」でなくなって、起業家としての資質を満たしたい
な、というのが感想です。