読書進化論/勝間和代

 久々の勝間本ですが、再読です。
 勝間さんがブレイクし始めた時期に出た本でしたっけ?

 本について、「読む」「書く」「売る」と、3つの視点から書かれているのですが、
個人的に一番印象深かったのは、「売る」の部分です。

 マーケティングの基本的な要素として、4P(Price:価格、Product:製品、
Place:チャネル(場所のこと)、Promotion:プロモーション)の要素が語られる
のですが、出版業界は、PlaceとPromotionの部分が弱いと、指摘されています。
 
 そこで、マーケティングのプロとして勝間さんが、ご自身の著書について、マーケ
ティングの基本的な戦略にのっとって、拡販を図っているということです。
 勝間さんの本は、Productである本の内容もさることながら、その内容によって、
ターゲットとする読者層を得意とする出版社を選択したり、勝間さんご自身が、
ブロガーに働きかけたり、自身で書店に突然訪問してPOPを書かれたり…

 勝間さんの合理主義全開で、勝間さんの本の中では比較的地味な1冊ですが、
一番本質が出ているかもしれません。