- 作者: 後藤健生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/04
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
先日、湯浅さんとの共著の「日本代表はなぜ世界で勝てたのか? (アスキー新書 161)」
を紹介した後藤さんの著書です。
この本は1996年の著書ですので、日本がワールドカップに初出場を果たす前の本ですので、
先日紹介した本と比べると、目線の高さがまるで異なっていて興味深いです。
同じ著者でありながら、周りの環境が激変するといかにものの見方が変わるかという好例
になりそうです。
まさにこの本ですと、列強の活躍の様子を仰ぎ見ると言う感じですね。
1994年のアメリカワールドカップのグループリーグから決勝までの戦いの様子を、出てきた
チームの過去の戦績を紹介しながら進めると言う本ですので、結構とっ散らかっていて、非常
に読みにくいです。(しかも、文庫本には、フランスワールドカップでの内容も加筆されて
いるので、余計ややこしいです。)
でも、この頃はこの手の内容を紹介する本もあんまりなかったと思われるので、貴重だった
のでしょう。
それが、南アフリカワールドカップを経て、日本も列強と伍していける(個人的には、まだ
そうは思えないのですが…)と考えるようになるプロセスに非常に興味がわきますね。