新版年収300万円時代を生き抜く経済学/森永卓郎

新版 年収300万円時代を生き抜く経済学 (知恵の森文庫)

新版 年収300万円時代を生き抜く経済学 (知恵の森文庫)

 こないだ、「辞めるな!キケン!!」を読んで森永先生の本が気になったので
読み返してみました。
 
 この本が書かれた頃は、小泉首相構造改革が驀進中でしたが、そのことが階層
社会を生み出すことを予言されています。
 そのことが正しかったことは、少し前に社会問題になった「派遣切り」の横行を
見ても明らかなようです。
 こういうアメリカ型階層社会では、「勝ち組」になろうとすることが如何に困難
で、非人間的なことであるかを説いておられ、そういうことを目指すのではなくて、
年収300万円になっても、精神的に豊かな生活を送れるような方法を提唱されて
います。

 例えば、必需品については、出来る限り安く入手できるような方法を紹介し、
自分の好きなことに重きを置いた生活をすることによって、お金がなくても充実
した生活を送れるようにしようということです。

 確かに、人の脚を引っ張り、背中から刺されることを警戒しなくてはいけない
人生より、お金がなくてもその方がいいのかもしれませんね。