グルメの嘘/友里征耶

グルメの嘘 (新潮新書)

グルメの嘘 (新潮新書)

 なかなか衝撃的な内容です。
 フード・ジャーナリズムというか、グルメ本の世界の腐敗の状況をこれでもか、というくらい
論理的に非難しています。
 これって、非常に構造的な、というか正しくマズイ店をマズイと言って、店の方も、評論家
の方も得をすることない、というところが問題なんですよね。
 だったら、せめてウソを言うのはやめようよ、というのがこの本の言いたい所のようです。

 それだけでなくて、評論家のなかには、積極的に良い待遇を要求したり、更にひどくなる
とレストラン側から顧問料なんかを受け取ったりして…

 割とそういう胡散臭さを感じていたので、私としては最近は口コミサイトを中心にチェック
していましたが、それについても欺瞞的なことを書かれていました。

 まあ、しっかり自分の舌と、良い店を見つける嗅覚を鍛えるしかないってことですよね。