
- 作者: 吉本佳生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 単行本
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随分前に買ってた本なのですが、ちょっと読んでは脇に置いて…を繰り返して、
ようやく読み終えました。
「価格」がどう決まるかのメカニズムについて扱った本といったら、いいので
しょうか。
例えば、タイトルになっているスタバでのコーヒーの価格なのですが、なぜ
ショートの倍以上の量があるグランデとの価格差がわずか100円なのでしょう
とか、100均が何故ああいう価格設定をできるのかということを扱っておられ
ます。
経済学を勉強していないと理解しがたいところがあると思うのですが、この
本でしばしば取り上げられているのが、「取引コスト」という考え方ですが、
これが存在することによる価格差の存在と言うことを丁寧に説明されています。
経済学の基本的なところを学んで、ちょっと考えれば分かるはずのことなの
ですが、私自身も認識していなかったのが、例えば児童医療費の無料化による
弊害のことです。
そういうのを読んでいると、如何に政治家が世の中のメカニズムに無頓着に
政策を決めているのかが窺えて、薄ら寒い気がしますね。