- 作者: 藤本篤志
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/16
- メディア: 新書
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数年前に話題になって本を図書館で見かけたので、手にとってみました。
てっきり、個々の営業の資質が、どうダメなのかを扱った本と思っていた
のですが、むしろ、個々の営業パーソンの資質を求めるのはムダだとおっし
ゃっています。
営業というのは、余程有能な人は別として、ある一定の確率で成功するので
あるから、成果を向上させようとしたら、営業の件数を増やしていくことが
重要だと言われています。
そのためには、顧客へのアプローチに直結しないことはできるだけ簡素化して
いくことが必要だと述べられています。
営業の世界では、上司がその状況を把握するのに不可欠だとされている営業
日報ですが、形骸化しているだけか有害なものだとして、代わりに上司が毎日
部下と会話をするようにすることを提唱されています。
また、上司がその時間を作る為に、自分が現場に出ることをやめて、マネジ
メントに専念すべきだ、と提唱されています。
ある意味、コロンブスの卵ですよね。
でも、この本がベストセラーになって5年くらいの時間が経ちますが、この
本の言うとおりに改革を行った企業がどれ位あるでしょうか…
私は、この本の主張に賛成なんですけどね。