アイデアパーソン入門／加藤昌治

アイデアパーソン入門 (講談社BIZ)

　「考具」「アイデア会議」とその豊かな経験とわかりやすい語り口に唸らされた
加藤さんの本です。

　この本は、割とロジカルな内容になっていて、前２作程とっつきやすい訳では
無いのですが、アイデアをふんだんに出すためのプロセスを丁寧に語られています。

　加藤さんは、アイデアを出すことをスポーツになぞらえておられて、練習を積め
ば積むほど、アイデアを豊富に出せるようになる、ということです。

　前２作でも再三強調されていましたが、アイデアの段階で「くだらない」アイデア
というのはないのだ、一見くだらなく見えても、何か目覚しいアイデアの触媒にな
るかもしれないので、くれぐれも自分でアイデアを封印しないようにすることを
推奨されています。

　また、「アイデア会議」でも述べられていましたが、「アイデア」と「企画」の
差異を明確に認識して、別物として考えることでスムーズに「企画」を作り上げること
の重要性を述べられています。

　あと、アイデアの発想法として、知っていること⇔知らないこと、偶然⇔意図的、
の２軸で発想をしてみるという、それなら自分でもできそうだと思いました。