もったいない主義/小山薫堂

 最近お気に入りに薫堂さんの本をまた手にとってみました。
 薫堂さんの本って、確かにテーマってある程度存在するのですが、
それに拘泥するわけではなくて、それを触媒に展開されていくって
感じがします。
 なんで、この本も時折「もったいない」に戻ってくるのですが、
そうでない話も混じっています。

 「もったいない」というのは、この本の中でも色んな意味合いで
使われているのですが、一番頻度的に多いのが「機会損失」といっ
た意味合いでの「もったいない」と言う表現が多いのかな、と感じ
ました。

 やり過してみれば、本当に些細なことだったとしても、それが
大成功につながったりとか、生涯の出会いになったりとかそういう
風になる可能性があるから、その何かの機会を何かに活かせないか、
そういう話が満載で、こういうのを読んでいると、妙な意味で吝嗇
になりそうな気がします。

 でも、こういう風に些細に見えることを面白がって生きていくの
って結構ステキですよね。