- 作者: 玉木正之
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2003/01
- メディア: 単行本
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先日紹介した、「ニッポンはどうすれば勝てるのか?」における、スポーツに
対するスタンスに共感を覚えて、早速、玉木さんの著書を手にとってみました。
ただ、先日紹介した本が対談であったのに対して、この本がNHK教育テレビの
講座をベースにした本なんで、同一人物の著書とは思えない程、堅い印象の本
になっています。
内容としては、日本人とスポーツの関わり方に関することを、いろんな側面
から取り上げられています。
著者は、欧米の文化としてのスポーツを、明治時代の為政者が取り入れた際
に、軍国主義的な教練の一環として受けれたことが、現在に至るまで、スポーツ
における「歪んだ」イメージを形成する要因だとされています。
あと、日本が儒教の影響を強く受けていることが、スポーツを軽視する傾向
をもたらしていることを指摘されています。
あと、スポーツの捉え方において、ヨーロッパ的な観点とアメリカ的な観点
の違いについて取り上げられているのが印象的でした。
その違いが、双方で盛んなスポーツの根底を流れる部分に大きな影響を及ぼ
しているという指摘に非常に感銘を受けました。