- 作者: 林望
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/01/17
- メディア: 新書
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リンボウ先生としておなじみの林先生の本です。
個人的には、「リンボウ先生」としての諸作は呼んでいないのですが、
「イギリスはおいしい 【講談社英語文庫】」を英語版にも関わらず、
一気に読んでしまって、面白いことを書く人だなあ、という印象はあり
ました。(その後、他の本を手に取るところにはつながらなかったので
すが…)
その林先生の、英国流の個人主義をベースにした「新個人主義」のす
すめということです。
まず、日本では個人主義は利己主義と誤解されがちだと述べられてい
て(そこ、個人的にも非常に納得!)、それゆえ日本では個人主義に
あまりいいイメージがないんだと思うのですが、林先生のおっしゃる
個人主義は、むしろ利他主義なのだということです。
というのも、自分の独立を大事にすると同時に、他人の独立も尊重
しなくてはいけないことになるから、ということだそうです。
さらに、個人主義は孤立主義とも混同されやすいされていますが、
それも違うのだとおっしゃられています。
あくまで尊厳を保った上で、コミュニケーションを図るのだという
ことで、そのことで余計なしがらみから無縁になれるのだ、というこ
とです。
個人的には、結構好きな考え方なんですけど、これを家族や会社
といったコミュニティで貫くのも、結構ツラい部分もあるかな、と
いう気がしました。