見通す力/池上彰

見通す力 (生活人新書)

見通す力 (生活人新書)

 早速、池上さんの本の再読です。

 まあ、言ってみればこの本は池上さんのジャーナリストとしての情報との対峙
の仕方を述べられた本です。
 ここに書いていあるようなことを、自分のビジネスの中ではある程度されてい
る人がいるんじゃないかな、と思いますが、ジャーナリズムというある意味、事
象の発生を待つ立場の人が、ここまでいろいろな仮説を立てて、次の事象の発生
に備えていたというのは、結構驚きです。

 そういうふうに情報に対峙するためのノウハウを丁寧に説明されていますが、
自分のビジネスの狭い範囲の対応であれば、池上さんのノウハウと徹底すれば、
ある程度簡単にできてしまうんじゃないかな、と思ってしまいます。

 現場をしっかりと見て、それに関連する情報をフラットに捉えながら、仮説を
立て、その後の事象を見て、仮説の検証を行ってその正否を判断し、必要であれ
ば、再度仮説の構築を行う、このプロセスが先々の状況を「見通す」上で、重要
なようです。