「伝わる英語」習得術/原賀真紀子

「伝わる英語」習得術 理系の巨匠に学ぶ (朝日新書)

「伝わる英語」習得術 理系の巨匠に学ぶ (朝日新書)

 「理系の巨匠に学ぶ」ということで、ノーベル賞の小柴先生や
養老先生、日野原先生など、いわゆる理系の「巨人」に聞く、
英語でのコミュニケーションのとり方を学ぶ本です。

 理系の人って、学会なんかで好むと好まざるに関わらず、英語
で論文を書いたり、プレゼンをしたり、質疑応答をしなくては
ならなかったりと、文型に比べて、英語に関わる機会が多いのかな
というイメージがあります。

 著者も、理系の学生に英語を教えている関係もあって、じゃあ
理系の先達に、英語でのコミュニケーションを習得するヒントを
得ようというのが、この本の趣旨のようです。
 そういう趣旨なんで、どういう風に学習したら、ということも
多少はありますが、ある程度英語ができる人が、どういう考え方
で、英語を発信していったら、よりよく伝わるのか、という趣旨
に思えました。

 6名の「巨人」にヒアリングしているのですが、共通してあげ
られているのが、日本語をそのまま英語に置き換えて発信しても
ダメで、英語特有のロジックを理解し、それに則った上で発信を
することが大事だといいます。

 例えば、ストーリー仕立ての伝え方をするとか、ジョークを用
意しておいてアイスブレイクをするとか…

私も、業務上、多少英語で質疑をすることがありますが、具体
的な表現をしないとツッこまれるというのは、実体験上納得でし
た。

 やっぱり、英語での発信は、むずかしいですね…