- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 新書
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勝間さんの本職である経済評論に関する本です。
勝間さんというと、最近は自己啓発に関する本でステータスを築かれて
いますが、どちらかkというと個人的には、勝間さんの本領というのは、
こういった経済や会計に関する分野で発揮されると思っています。
というのも、勝間さんの仮説の立て方や、それに基づいた分析というの
が、自己啓発本だとちょっとスクウェア過ぎてついていけないな、と感じ
させるところがあるのに対し、経済評論や会計に関する内容だと、胸をす
くような爽快感を感じさせるところがあるからです。
この本では、近年の日本のデフレの「罪」とそこから逃れる処方箋の
提案をされていますが、その内容は、2009年に当時の菅国家戦略相に対す
るプレゼンがベースになっているようです。
非常に理にかなったシンプルな提言で、これが実現されたら現在の超
円高を始めとする閉塞感がかなり解消されるだろうな、とあまり経済学
に詳しくない私でも感じられるような内容です。
こういう本を読んでしまうと、やっぱり勝間さんに、政治への影響力
を及ぼせる立場になって欲しいな、と思ってしまいます。