
- 作者: 坂口孝則
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/03/17
- メディア: 新書
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一時期話題になって、タイトルはよく覚えていたのですが、
『営業と詐欺のあいだ (幻冬舎新書)』と同じ著者だったのですね…
『営業と詐欺のあいだ (幻冬舎新書)』同様、広い視野とデータの裏づけを元に、
精緻かつダイナミックな論理を展開されていて、痛快です。
「売上 − 費用 = 利益」という大原則の中で、いまや大きな売上
向上が見込めない市場環境の中、当然費用を抑えて利益を拡大しよう
という誘引が働くわけですが、「費用」を間違えて捕らえて、結局
「費用」拡大につながってしまう「節約」をしてしまう企業が多い
ことを指摘されています。
この本にも多数の節約の手段が記載されていますが、会計上の
「利益」に振り回されるのではなく、本質的に何が「節約」につなが
るのか、を熟考した上で、大所高所に立った「節約」が必要である、
とのことです。
細かい「節約」策も参考になりますが、「視点」を養うために、
この本を手に取ってみてはいかがでしょうか。