
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2011/02/18
- メディア: 単行本
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前に読んだ、山崎元さんの『エコノミック恋愛術 (ちくま新書)』っぽい
内容なのかなと思っていましたが、自称恋愛は苦手な勝間さんらしく、結構
アカデミックな、いつもの勝間節を、こういうテーマでも貫かれています。
男性と女性の生理学的な相違をベースに、男性と女性それぞれが相手に
期待すること、また相手にアピールするための行動について、原則的な
行動を分析した後で、本来かみ合わない「効用」をお互いどうやって最大
化していくか、という経済学っぽい考察をかけられています。
勝間さんは、恋愛も経済的行動のひとつと考えられる、と言うか、恋愛
こそが人間にとって最高の「効用」であるとし、一般的な経済的行動の
上位概念にあたる、とされています。
正直、こむずかしい言い回しが多くて、勝間節や経済用語に慣れていない
人にとっては、読みづらい部分が多々あるかとは思いますが、それを超えて
興味深い本です。
でも、2回も結婚されているので、結構恋多き方なんだと思っていました
が、最後の秋元康さんとの対談を読んでいると、恋愛が苦手だと言うのは、
あながち謙遜でもないのかな、と思いました。(笑)